霊園と契約をした後、いつ迄にお墓を建てればよいですか?
墓石は墓地を契約したあと、すぐに建てなければならないということはありませんが、公営、民営霊園によっては建墓期限が設けられていることが多く、契約する際にしっかりと聞いておきましょう。
契約前はいつ建ててもよいと言われていたが、突然すぐ建てるようにと言われることもあるので、霊園も建立期限が設定されていることが多いです。契約時に期限を確認して、それができなかった場合にはどうなるかを確認して契約した方が無難です。建てることができないと解約を押し付ける霊園業者もいます。
ただ、そういう規制がない霊園では、本当は建てる時期は基本的には自由なので、生前でも亡くなってから、また、亡くなってしばらく経ってからでも良いのです。納骨の期限が法律で決められているわけではありませんし、自宅に遺骨を置いてはいけないという法律もないので、しばらく自宅に遺骨を置いて、気持ちの整理がついたら納骨するという方法もあります。
生前にお墓を建てることを「寿陵」と言って、古くから「長寿」や「子孫繁栄」「家庭円満」の果報を招くと言われていました。生前に自分の位牌や墓で墓石に刻む戒名を朱文字で入れることが多いです。
寿陵のメリット
- 自分で自由に選べる
- 時間をかけてゆっくり選べる
- 残された家族などの負担を軽減
- 相続税の節税対策
自分のお墓について場所墓石の種類、デザイン、細部に至るまで自分の思いのあるお墓を作ることができます。そして、寿陵の場合、亡くなってからお墓を探す場合、いろいろな日程が迫っている焦りもあり、適当に妥協して決めてしまいがちですが、寿陵の場合は、そういった時間的な制限がないので、余裕を持って探せます。
残された家族や身内が事務手続きだけでなく、法要の準備、遺品整理などすることがたくさんあるので、生前にお墓を建てることによって、その分の負担だけでも軽くすることができます。
家族が亡くなった場合、現金や預貯金、不動産などなど承継する財産についてすべて相続税が課せられるのですが、墓所、霊廟等は課せられないので、お墓そのものは祭祀財産となり税が免除されます。
デメリットは、墓地を決めたところよりも、さらに良い条件の霊園や墓地が見つかることがあります。好みが代わり、早くお墓を建てたことを後悔したりすることもあるので。みんなで話し合い、事情にあわせて慎重に考えましょう。
遺骨がある場合でないと申し込めないところもあるので、注意しましょう。いっぺんに無理なら段階的に建てる方法もあるので、最初に基礎工事を済ませて納骨室を作って納骨できるようにしておくとよいでしょう。
その他のお墓の契約に関するノウハウ集
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