浄土宗の意味を解説
「浄土宗」とは
伝統的な宗派として浄土宗諸派の総称を浄土宗と呼び鎮西派と西山派に分かれている。
現代の教団としての浄土宗は知恩院を総本山とする仏教集団で、浄土宗白旗派を中心とする浄土宗の教団の2つがあります。
浄土宗は日本の仏教の宗旨の1つとなる教団で「法然」が開祖となります。本尊には阿弥陀如来となっており教義は、専修念仏を中心となっているため浄土専念宗とも呼ばれており、なお親鸞を開祖とする浄土真宗とは別の宗派になります。
浄土宗寺院の特徴は次の通りです
- 本尊 阿弥陀如来
- 脇侍 左脇侍観音菩薩 右脇侍勢至菩薩
- 祖師と高僧像
左 善導大師 / 右 法然上人 となっております。
主要経論
- 経典浄土三部経(仏説無量寿経)(仏説観無量寿経)(仏説阿弥陀経)
- 論(無量寿経優婆提舎願生偈)(観無量寿経疏)(選択本願念仏集)(一枚起請文)(一紙小消息)
主要な寺院は派閥が2つに分かれているため次のようになっております。
- 鎮西派
総本山 知恩院
大本山 金戒光明寺、光明寺、善光寺大本願、善導寺、清浄華院、増上寺、百萬遍知恩寺 - 西山派
浄土宗西山禅林寺派総本山永観堂禅林寺、西山浄土宗総本山粟生光明寺、浄土宗西山深草派総本山誓願寺
となっております。
浄土宗は歴史の長い宗教の宗派ですので、葬儀の時はとても複雑で困難を極めるしきたりが多くありますがその他の場合は自由に行うことができる宗派になっております。
浄土宗でお経を毎日あげる場合は、浄土宗では多く読まれている「重誓偈」が短くて毎日あげるには適したお経となります。浄土宗での仏壇については、宗派や地方により異なる形式になり仏具についても宗派により異なること多いのですが、浄土宗の仏壇は位牌や供物がお祀りしやすいようになっているのが特徴です。